

A Journey of Roy
霧の降る夜、まだ見ぬ旅路のはじまりに。

霧の降る夜。
まだ見ぬ旅路の始まりに、 ロワはひとつの夢を見る。
夢の中。
空が砕けて、 星がひとつ、地の底へと墜ちていく。
それはまるで、 何か大切なものを 喪ったときのような感覚だった。
ロワは目を覚まし、 静かな実験室の椅子に座っていた。
どこか現実のようでいて、 やはり夢の続きのようでもある。
外は闇。
ただ、月は見えない。
代わりに地面が ぼんやりと淡い光を放っていた。
その光に導かれるように歩くと、 崩れかけた鉱山の入り口が現れる。


そこに佇んでいたのは、 青い外套をまとった商人だった。 その瞳は宝石のようにきらめき、 どこか遠い星を映していた。
「ようこそ、地の底へ」
商人は、静かに微笑む。 彼女の傍らには、星の光を食べて なお輝く鉱石の記録を綴った 分厚い書物が積まれていた。
「君にひとつ、見せたいものがある」
そう言って差し出されたのは、 「星喰む鉱石」
それは見つめる者の 「欲」を映し出すと言われる、 禁じられた鉱石だった。
商人は問いかける。
「君が本当に欲しているものは、なんだ?」
その問いかけに、 ロワは答えることができなかった。
なぜなら、心の奥には まだ名前のない渇きがあったからだ。
商人はそんなロワの沈黙に、 満足げに頷く。
「ならば、それを見つける旅に出るといい」
「けれど」
「星の光に惑わされるな」 「鉱石は、時に真実を飲み込むから」
そして、ロワの手に そっと鉱石の欠片を渡した。
「これは“君自身の影”だ、持っていなさい。 いずれ、それが君の道標になる」
ロワはその夜、静かに歩き出す。 心の奥に、まだ名も知らぬ 自分自身の影とともに。
それが、精神を旅する物語の はじまりだった。
Scene 01
Scene 02
Scene 03
Scene 04
Scene 05
Scene 06
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Scene 02
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Scene 06
